- 2025/08/15 掲載
米アプライド、8―10月期売上高見通しは市場予想下回る
[14日 ロイター] - 米半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズが14日発表した第4・四半期決算(2025年8─10月)の売上高予想は62億―72億ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想の73億3000万ドルを下回った。調整後の1株当たり利益見通しも1.91―2.31ドルで、市場予想の2.39ドルより低かった。
中国での需要低迷と、トランプ米大統領による輸入品への関税引き上げによる不確実性で、顧客からの注文が不安定なのが業績を圧迫する。米国と中国の関税交渉が続き、経済情勢の先行き不透明感が強まっていることも響く。また米国の中国に対する半導体製造装置の輸出規制強化により、最先端製品を販売できなくなったことも、新規受注に影を落としている。
アプライドの株価は14日の時間外取引で13%近く下落した。
半導体製造装置で世界最大手のオランダのASMLは7月、米国に工場を建設する半導体メーカーがトランプ関税の影響が明らかになるのを待っているため、26年は増収を確保できない可能性があると警告した。
アプライドのブライス・ヒル最高財務責任者(CFO)は「中国での生産能力の消化と、市場の集中化、工場建設のタイミングによる最先端製品への顧客からの非線形的な需要により、第4・四半期の売上高は減少すると予想している」とコメントした。
同時に発表した第3・四半期(5―7月)の売上高は前年同期比8%増の73億ドルとなり、市場予想の72億2000万ドルを上回った。調整後1株当たり利益も2.48ドルと、市場予想の2.36ドルより高かった。
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