- 2025/08/19 掲載
午前の日経平均は小反落、過熱感を意識 主力株に売り
[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比61円99銭安の4万3652円32銭と小幅に反落した。このところの急騰を受けて短期的な過熱感が意識され、主力株を中心に利益確定売りが広がった。日経平均は朝方は底堅く推移したが、次第に不安定な値動きとなった。
日経平均は132円高と続伸で寄り付き、取引時間中の史上最高値を更新した。その後はプラス圏とマイナス圏とを行き来する不安定な値動きとなり、300円超安となる場面もあった。日経平均は前日までの2営業日で1065円上昇し、連日の史上最高値更新となっていたため、足元では過熱感が意識されている。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、18日の日経平均のPBR(株価純資産倍率)が1.59倍と、アベノミクス相場の水準を上回ったことに注目する。「マーケット心理が更に強気になるか、高値警戒感を意識するか、見極める段階に入ってきた」とし、当面は株価水準の見極めから不安定な値動きになりやすいという。
一方、東証プライム市場の5割超は値上がりしており、循環物色の動きもみられた。主力株では、このところ底堅く推移していたソフトバンクグループ、ファーストリテイリングのほか、サンリオ、任天堂、コナミグループが利益確定売りに押される半面、第一三共、中外製薬が2─4%超高と底堅かった。
TOPIXも小幅に反落し、0.05%安の3119.26ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆7123億7000万円だった。東証33業種では、値上がりは医薬品、不動産、倉庫・運輸関連、鉄鋼など23業種、値下がりはその他製品、銀行など10業種となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが910銘柄(56%)、値下がりは635銘柄(39%)、変わらずは75銘柄(4%)だった。
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