• 2025/08/20 掲載

カナダ7月消費者物価、1.7%上昇 利下げの見方強まる

ロイター

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Promit Mukherjee

[オタワ 19日 ロイター] - カナダ統計局が19日発表した7月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は1.7%となり、6月の1.9%から鈍化した。ロイターがまとめたアナリストらの市場予想の1.8%を下回った。ガソリン価格の低下が要因だった。

エコノミストは税制措置の影響を除いたコア指標の3カ月平均が数カ月ぶりに3%を下回ったことを踏まえ、カナダ銀行(中央銀行)が9月17日の次回会合で利下げを決定するとの見方を強めた。

CPIは、インフレ目標レンジの中間に当たる2%を引き続き下回った。

ガソリン価格は前年同月比で16.1%下げ、下落率は6月の13.4%から拡大した。地政学的緊張の緩和と原油生産国による生産量増加が要因。

ガソリン購入に適用されていた炭素税の廃止もガソリン価格を押し下げ、CPI全体を今後8カ月にわたって押し下げる見通しだ。

一方、7月のCPIの前月比上昇率は0.3%となり、6月の0.1%から拡大。市場予想と一致した。

中銀が重視するコアインフレ指標の前年同月比上昇率は、中銀のインフレ目標レンジの上限付近で推移している。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は、コア指標の3カ月平均が7月に2.4%に縮小して、昨年9月以来10カ月ぶりの低水準になったとして、「もし最近のコア(インフレ)指標のペースが続き、経済が軟調なままなら、最終的にカナダ銀行の利下げ環境が整うと確信している」と表明。ただ3カ月平均は異常値が1カ月出ただけで大きく変動する可能性があるとも警告した。

金融市場は、中銀が次回会合で利下げを決める確率を40%と予想しており、7月のCPI発表前の32%から上昇した。中銀は7月の前回会合で政策金利を2.75%に据え置くことを3会合連続で決めていた。

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