- 2025/08/27 掲載
中国株にヘッジファンド資金流入、8月は6カ月ぶり高水準に
[香港 27日 ロイター] - モルガン・スタンレーによると、世界のヘッジファンドは中国株への投資を拡大しており、8月の買いは2月以降で最大となる見通しだ。
同社は26日に公表したメモで、8月上旬以降のヘッジファンドの買いは「(中国本土の)A株に大きく偏っている」と指摘した。これは中国の新興人工知能(AI)企業ディープシークの台頭を機に、2月に香港市場へ資金が流入した動きとは対照的だという。
先週はセクター別で生活必需品株と工業株に最も多くの資金が流入した。一方、ヘッジファンドは買い持ちの圧縮と空売りを組み合わせる形で、香港上場のインターネット大手株に売りを出した。
中国本土株は他のアジア市場に出遅れていたが第3・四半期に入って巻き返し、今月は10年ぶりの高値を付けた。上海総合指数は今月これまでに12%上昇し、優良株で構成するCSI300は9%上昇している。アナリストは潤沢な流動性に加え、米中の貿易協議を巡る楽観が重なり、投資家心理が改善したと分析している。
モルガン・スタンレーの推計では、中国に特化した株式ロング・ショート型ファンドは、8月に入ってから22日までの間に平均で3%の運用成績を上げた。年初来では13.5%に拡大した。
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