- 2025/09/03 掲載
日銀総裁、首相と意見交換 「政府と連絡し為替市場をモニター」
Kentaro Sugiyama
[東京 3日 ロイター] - 植田和男日銀総裁は3日、官邸で石破茂首相と会談後、記者団の取材に応じ、金融政策の方向性について、日銀が示している経済・物価の見通しが実現していくとすれば利上げしていくスタンスに変わりはないと述べた。その上で、それらの状況を予断を持たずに確認していくと語った。
石破首相とは、過去と同様、経済・物価情勢や市場動向などについて意見交換したという。金融市場全般について話す中で「為替の話も出た」といい、「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移するのが望ましい」との認識を改めて示した。その上で「政府と連絡を取りつつ、為替市場の動向についてはモニターしていきたい」と語った。
植田総裁と石破首相の会談は3回目。前回は2月20日に行われた。
日銀は9月18─19日に金融政策決定会合を開く。
日銀の氷見野良三副総裁は2日午後の会見で、米関税の影響について基本的にはこれから出てくるとみているが、それほど大きく表れないと確認できれば「利上げ方向に働く要因になる」との見方を示した。ただ、企業からのヒアリング情報や内外の経済指標を注視していく一方で、いつまで見極めるのかの判断は難しいとも話した。
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