- 2025/09/04 掲載
アトランタ連銀総裁、年内0.25%の利下げ示唆 インフレ依然懸念も
[ワシントン 3日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は3日、インフレの高止まりは依然として連邦準備理事会(FRB)の主なリスクであるものの、労働市場の軟化を示す証拠が見られれば、年内に25ベーシスポイント(bp)の利下げを1回実施する可能性が高いとの見方を示した。
ボスティック氏は、インフレ率がFRBの目標である2%を4年間上回っていることに言及し「物価安定は依然として最大の懸念事項だ」との考えを改めて示した。
その上で、企業が関税引き上げによるコスト増の価格転嫁を回避できる期間はそう長くないかもしれず、その影響が完全に顕在化するまでに数カ月かかる可能性があると指摘。さらに、雇用は軟化しているものの、労働供給の伸びも鈍化していることから、米国は依然として完全雇用に近い状態にあると述べた。
ボスティック氏は、FRBの最大雇用と物価安定という2大目標に対するリスクは均衡に近づいているとし、「労働市場は減速しており、年内におそらく25bp程度の利下げが適切になるだろう」との見方を示した。利下げは今後の雇用統計やその他のデータ次第だとし、9月の可能性も排除しなかった。
クック理事の解任を巡ってはコメントはないとしたが、FRBはその使命に忠実であり続けるべきとの見解を示した。
同総裁は今年のFOMCで投票権を持たない。
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