• 2025/09/04 掲載

英追加利下げ巡る不確実性増大を市場は理解=中銀総裁

ロイター

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David Milliken

[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)のベイリー総裁は3日の議会下院における証言で、今後の利下げペースを巡る不確実性が増大していることを市場は理解しているとの見方を示した。

ベイリー氏は8月の会見での発言を踏襲する形で「われわれが正確にいつ、どのように追加(の利下げ)措置を講じられるかについて相当な疑念が出てきている。それが伝えたいメッセージで、市場の価格設定行動から判断すると、そうしたメッセージは理解されていると思う」と語った。

3日に英30年国債利回りが一時1988年以来の高水準となる5.75%に跳ね上がったことについて「過大視しないことが大事だ」と呼びかけ、英政府はもはや30年国債で多額の資金を調達していないし、今回の値動きは英国固有の問題というより世界的な潮流を反映している点を理由に挙げた。

BOEは8月の金融政策委員会(MPC)で政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて4%にすると決めたが、政策委員の投票が2回行われるという異例の事態で、最終的にも賛成5人、反対4人と意見が割れた。

こうした中でLSEGのデータによると、金融市場は現在、年内に追加利下げが行われる確率を33%程度しか想定しておらず、25bpの利下げの100%織り込んでいるのは来年4月以降だ。

この日の下院にはベイリー氏のほか、ロンバルデリ副総裁とグリーン政策委員、テイラー政策委員も出席した。

8月MPCの第1回投票で50bpの利下げを主張した後、2回目に25bp利下げに賛成したテイラー氏は、近く妥結が見込まれる賃上げ率は物価上昇率が2%の目標に戻る道筋と整合的で、家計のインフレ期待も警戒すべき状態でないため、年間で4-5回のペースで利下げするのが好ましいとの考えを表明した。

対照的にロンバルデリ氏とグリーン氏は、インフレ期待の高まりを懸念し、政策金利水準がまだインフレを著しく押し下げるだけの水準になっているとは思わないと強調した。

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