- 2025/09/04 掲載
セールスフォース、第3四半期の売上高見通しは市場予想下回る
[3日 ロイター] - 米顧客管理ソフト大手セールスフォースが3日発表した2026年度(25年2月―26年1月)第3・四半期の売上高見通しは102億4000万―102億9000万ドルで、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想(中央値)の102億9000万ドルを下回った。マクロ経済の不確実性を背景に顧客が支出を抑える中で、同社が大々的に売り込んできた人工知能(AI)製品の収益化が遅れていることが要因だ。
同時に、既に発表していた自社株買いプログラムを200億ドル上積みすることも発表した。しかし、投資家からの懸念を和らげることはできず、セールスフォースの株価は3日の時間外取引で5%超下落した。
セールスフォースはAIを大規模に採り入れて各種クラウドサービスに統合するとともに、人間の代わりに複雑なタスクをこなすAIエージェントプラットフォーム「エージェントフォース」を構築した。
S&Pグローバルのビジブル・アルファの調査責任者、メリッサ・オットー氏は「投資家は特にAI投資の適切なリターンを得るまでのタイムラインを考えると、ある種のいらだちを抱いているかもしれない」と指摘する。
分析会社バロワーのレベッカ・ウェッテマン最高経営責任者(CEO)は「セールスフォースが買収を進めるのに伴い、顧客に対してさらに高度なエージェント機能を提供できるようになる」との見方を示した。
セールスフォースは第3・四半期の調整後1株当たり利益(EPS)が2.84―2.86ドルになると見込んでおり、市場予想の中央値と一致する。
第2・四半期の売上高は102億4000万ドルとなり、市場予想の101億4000万ドルを上回った。
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