• 2025/09/04 掲載

EXCLUSIVE-BYD、25年販売目標を16%下方修正か 成長鈍化の兆し

ロイター

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[4日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は2025年の販売目標を最大16%引き下げ、460万台とする見通しだ。関係筋2人が明らかにした。

年間成長率で5年ぶりの低水準となり、記録的な拡大期が終わりに近づいている兆しが出ている。

複数の関係者によると、BYDは今年3月のアナリスト向け説明会で、25年の販売目標を550万台としていた。だが、数カ月のうちに内部で複数回にわたり下方修正されたという。

匿名を条件に取材に応じた2人の関係者によると、少なくとも460万台という最新の数値は、先月、社内や一部のサプライヤーに計画策定の指針として伝えられた。

販売目標は、市場状況に応じて今後も変更される可能性があるという。

下方修正の理由は明らかにされていないが、関係者の1人は、吉利汽車や零?汽車(リープモーター)といった競合との競争激化が背景にあると指摘した。BYDは先週、四半期決算で30%の減益を発表。約3年ぶりの減益だった。

BYDからのコメントは得られていない。

今回明らかになった新たな販売目標は、アナリストらが最近下方修正した予想(ドイツ銀行が470万台、モーニングスターが480万台)をも下回る水準だ。

新たな販売目標が達成されても、前年比で7%の増加にとどまり、20年(同7%減)以来最も低い年間成長率となる。

BYDは、自社で多くの部品を内製化することでコストを抑え、最先端の機能を搭載したEVを投入。わずか数年で新興EVメーカーから世界有数の自動車メーカーへと変貌を遂げた。20年から24年にかけ、純粋なEVとプラグインハイブリッド車の販売台数は10倍に増え、430万台に達した。これはゼネラル・モーターズやフォードの年間世界販売台数に匹敵する。

だが、同社は明らかに成長鈍化の兆しを見せている。特に、販売台数の80%近くを占める主要市場の中国では、数年前から続く激しい価格競争の渦中にある。

ロイターは6月、BYDが中国国内工場の生産を減速させ、設備拡張を遅らせていると報じた。

ロイターの分析と中国の自動車データプラットフォーム「DATADIC」の販売内訳によると、BYDの主力である15万元(2万1000ドル)以下のエコノミーカーの7月の販売台数は、前年同月比で9.6%減少した。

これに対し、吉利汽車の同価格帯の乗用車販売台数は、7月に前年比90%急増している。

吉利汽車の幹部は、8月の決算説明会で、25年の年間販売目標を271万台から300万台に引き上げると述べた。

BYDの生産台数は8月に2カ月連続で減少。2カ月連続のマイナスは20年以来初めてのことだ。

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