利下げ後も政策「抑制的」＝次回会合へ指標精査―米ＦＲＢ議長

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は２３日の講演で、先週の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で利下げ決定後も、「政策スタンスは依然、やや景気抑制的だ」との見解を示した。追加金融緩和の余地が残されていることを示唆した。

ＦＲＢは１６、１７日のＦＯＭＣで、雇用下振れリスクの増大を踏まえ、政策金利を０．２５％幅で９カ月ぶりに引き下げ、年４．００～４．２５％とした。パウエル氏は利下げ後の政策スタンスは「良い位置にある」と述べた。

パウエル氏は講演後の対談で、１０月末の次回会合に向け、経済指標を注意深く精査すると強調。「政策が適切な位置にあるかを問い、そうでなければ動かす」と語った。政策をあらかじめ定めず、会合ごとに判断していく姿勢を示した。

【時事通信社】