- 2025/09/26 掲載
「インディーゲーム」活況=低予算で個性競う―東京ゲームショウ
25日開幕した「東京ゲームショウ2025」で、低予算で開発された「インディーゲーム」が注目を集めた。国内外の大手メーカーが派手な大型展示でアピールする中、少人数のチームが生み出した個性的な作品に多くの来場者が足を止め、食い入るように画面を見つめていた。
世界的に人気の「マインクラフト」や映画化された「8番出口」に代表されるインディーゲームは近年、脚光を浴びている。今回のゲームショウには、前年を大きく上回る374チームが出展。このうち、父親が消えたことに戸惑う少女の視点で物語が進む「ダレカレ」の開発者は、「少人数だからこそ自由に表現できる」と魅力を語った。
オーストラリアの3人組は、四つのブロックをつなげて消すパズルゲーム「TopplePOP」を出展した。メンバーの一人は、「長く愛されるような作品にしたい」と、笑顔で意気込みを示した。
開発ツールの進化や販売手法の多様化により、インディーゲームの市場は世界的に広がった。ゲーム産業に詳しい中村彰憲立命館大教授は、「大手にはないスピード感とチャレンジ精神がこれまでになかったゲームを生み出している」と評価する。
26日にはインディーゲーム限定のコンテストが行われ、グランプリが決まる。
今年は、障害の有無や年齢にかかわらず、誰でも楽しめるソフトやゲーム機器を紹介するコーナーが初登場。ゲームクリエーターなどの育成に力を入れる高校や大学、研究機関の展示ブースも設けられた。
【時事通信社】 〔写真説明〕少人数のチームが制作した「インディーゲーム」の展示ブース=25日、千葉市の幕張メッセ 〔写真説明〕開幕した「東京ゲームショウ2025」=25日、千葉市の幕張メッセ
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