• 2025/09/27 掲載

NY市場サマリー(26日) ドル2週連続高、株反発 長期債利回り上昇

ロイター

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[26日 ロイター] -

<為替> ドルが下落した。ただ週足では、主要通貨に対するドル指数は2週連続で上昇する見通し。朝方発表された米個人消費支出(PCE)価格指数は経済の底堅さを示唆し、今後の米連邦準備理事会(FRB)による利下げの道のりは平坦ではなさそうだ。

8月の米PCE価格指数は、前年比2.7%上昇した。伸びは前月から若干加速し、市場予想と一致した。インフレは加速しているものの支出は底堅く、米経済が第3・四半期も堅調を維持している兆候を示唆した。

終盤の取引で、ドル/円は0.21%安の149.48円。しかしなお8月1日以来の高値近辺で取引されており、週足では5週連続で上昇する勢い。

ユーロ/ドルは0.31%高の1.1701ドル。ただ週間では、4週間ぶりに下げに転じる見通し。

ドル指数は0.33%安の98.17。

CMEのフェドウオッチによると、市場が見込む次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%ポイント利下げの確率は89.8%と、1週間前92%程度から低下した。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はこの日、失業率とインフレ率がともに大きく上昇するリスクは限られており、FRBは追加利下げを検討する上で、2つの目標のバランスを取ることが可能という認識を示した。

また、ボウマンFRB副議長(金融監督担当)は、雇用市場の混乱の拡大を防ぐには断固たる利下げが必要だとの考えを改めて表明した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 長期の国債利回りが上昇した。8月の消費者支出が堅調で、インフレ率がエコノミストの予想通り上昇したことを示す指標を受けた。

米商務省が26日発表した8月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.7%上昇した。

これを受け、トレーダーらは米連邦準備理事会(FRB)の今年の利下げ幅についての予想を縮小。CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、今年10月と12月の利下げ確率を67%と織り込んでいる。1週間前の79%から低下した。

10年国債利回りは終盤では1.3ベーシスポイント(bp)上昇し4.187%となった。

2年債利回りは2bp低下し3.643%となった。

2年債と10年債の利回り格差は約3bp拡大し54bp。

トランプ米大統領が前日に発表した新たな関税には反応薄だった。

次の焦点は、年度末越えの連邦政府のつなぎ予算の動向に映っている。合意に至らなければ来週には政府が部分的に閉鎖されるリスクが迫っている。

政府機関が一部閉鎖されれば、来週発表予定の9月の雇用統計など、主要な経済データの発表が遅れる可能性がある。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 反発して取引を終えた。米インフレ指標がほぼ予想通りだったことを受けた。ただ、主要3指数は週間では下落となり、S&P500とナスダックは3週連続の上昇に終止符を打った。

市場参加者は今週の経済指標を懸念しており、景気回復の兆候と米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げへの期待を比較検討している。

グラナイト・ウェルス・マネジメントのマネージングディレクター、ブルース・ザロ氏は、投資家はFRBの今後の政策の方向性を見極めようとしており、四半期末に向けて準備を進めていると述べた。

トラックメーカーのパッカーは5.2%上昇。トランプ米大統領は25日、10月1日から大型トラックの輸入に25%、ブランド医薬品および特許取得済みの医薬品に100%の関税を課すと表明した。

米製薬大手イーライリリーも1.4%上昇した。

ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(EA)は14.9%急騰。非公開化に向けて協議を進めているという報道を受けた。

コストコホールセールは2.9%下落。四半期決算が弱材料となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄が値下がり銘柄を2.25対1の比率で上回った。

ナスダックでも1.69対1の比率で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は169億8000万株。直近20営業日の平均は181億1000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米インフレ指標が市場予想通りだったことで、連続利下げへの期待が繋がり、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比37.90ドル(1.01 %)高の1オンス=3809.00ドル。週間では2.78%上昇した。

米商務省が朝方発表した8月の個人消費支出(PCE)物価指数は、連邦準備理事会(FRB)が想定する年内あと2回の利下げを阻む内容ではないと受け止められ、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して下落。利回りを生まず、割安感が生じたドル建ての金は買われ、一時3815ドル近くまで上昇した。

また、高関税政策を巡る不確実性をにらみ、安全資産としての需要も継続。トランプ米大統領は25日、輸入医薬品に対し、10月1日から100%の関税を課すと表明した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ロシア産原油の供給不安を背景に買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中 心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.74ドル(1.14%)高の1バ レル=65.72ドル。週間では4.85%高だった。12月物は0.74ドル高の65. 14ドル。

ロイター通信によると、ロシア南部アフィプスキー製油所で26日、ドローンの破片が 設備に落下し火災が発生した。情報筋によれば、一次精製装置が損傷して稼働を停止したという。同製油所は8月末にもウクライナのドローン攻撃を受け、9月中旬に再稼働していた。一連の報道を受け、ロシア産石油の供給混乱をめぐる警戒感が高まり、相場は買いが先行した。

また、ロシアのノバク副首相が25日、ディーゼル燃料の輸出を年末まで一部禁止し、ガソリン輸出に関する制限措置も延期すると発表したことも引き続き買い材料視された。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 149.49/1

49.52

始値 149.89

高値 149.89

安値 149.41

ユーロ/ドル NY終値 1.1701/1

.1703

始値 1.1662

高値 1.1707

安値 1.1663

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*02.50 4.74

48%

前営業日終値 99*30.50 4.75

30%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*19.50 4.17

36%

前営業日終値 100*19.50 4.17

40%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*12.00 3.76

33%

前営業日終値 99*11.25 3.76

90%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.25 3.64

30%

前営業日終値 99*22.00 3.66

30%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 46247.29 +299.97 +0.6

5

前営業日終値 45947.32

ナスダック総合 22484.07 +99.37 +0.4

4

前営業日終値 22384.70

S&P総合500種 6643.70 +38.98 +0.5

9

前営業日終値 6604.72

COMEX金 12月限 3809.0 +37.9

前営業日終値 3771.1

COMEX銀 12月限 4665.6 +154.2

前営業日終値 4511.4

北海ブレント 11月限 70.13 +0.71

前営業日終値 69.42

米WTI先物 11月限 65.72 +0.74

前営業日終値 64.98

CRB商品指数 305.0322 +1.6853

前営業日終値 303.3469

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