- 2025/10/04 掲載
ECB総裁、シャドーバンク規制強化の必要性を指摘
[アムステルダム 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は3日、非銀行系金融機関の規制を強化し、伝統的な金融機関と同等の競争条件を課す必要があるとの見解を示した。急成長を遂げた同セクターのリスクを抑制することが必要だとした。
投資ファンドや保険会社、年金基金などの非銀行機関はシャドーバンクとも呼ばれ、現在の総資産額は国内総生産(GDP)の約350%に相当するが、個人預金を受け付けないため、銀行よりも規制が緩い。
ラガルド総裁はアムステルダムでの講演で「政策担当者がこの困難な環境に合わせて規制や監督を適応させることが極めて重要だ」と述べた。
その上で「銀行の基準を引き下げるのではなく、銀行に類似した業務を行っている、あるいは銀行セクターと密接な関係を持つノンバンクの基準を引き上げるべきだ。そうすることで、不公平な競争環境に対する銀行の懸念に対処できるだろう」と述べた。
また、金融危機時にはノンバンクが中央銀行の支援を求める可能性があることや、2008年以前のような金融政策の限界が再び浮上するリスクにも言及。銀行規制は簡素化すべきだが、緩和すべきではないとの考えも示した。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR