- 2025/10/10 掲載
良品計画、26年8月期純利益4.2%増見込む 3期連続で過去最高
[東京 10日 ロイター] - 良品計画は10日、2026年8月期の連結純利益が前期比4.2%増の530億円となる見通しだと発表した。国内・海外事業とも好調で、3期連続の過去最高更新となる。既存店売上高の伸びと新規出店がけん引し、売上高に相当する営業収益は同9.6%増の8600億円となり、増収増益を見込む。
IBESがまとめたアナリスト14人の予想平均値は564億円で、会社計画はこれをやや下回った。
営業総利益率は、為替影響による押し上げが縮小する一方、生産内製化に伴う原価低減や値下げの抑制により改善を見込む。国内では出店を厳選し、収益性を強化する一方、海外は東アジアを中心に出店を強化。北米も出店を再開する。
年間配当は、25年8月期に従来計画から6円増額し1株50円(前期は40円)。26年8月期も株式分割後で3円増額の1株28円(分割前で56円)を計画している。
清水智社長は会見で「中計の最終年度(27年8月期)の目標を1年前倒しで達成するペースで進捗している」と評価した。そのうえで、これまで「早期に」としていた営業収益1兆円、営業利益1000億円を28年8月期に実現することを目指す。
生産性の改善を進め、28年8月期に営業利益率10%を目指し、その後の12%に向けて収益性を向上させる方針も示した。生産性改善については、中間マージンの削減や生産地の移管から、原材料の集約、生産の標準化などにも力を入れ、原価改善を進める。
25年8月期は連結営業収益が前年比18.6%増の7846億円、営業利益が同31.5%増の738億円、純利益が同22.3%増の508億円だった。
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