- 2025/10/15 掲載
ルネサス、タイミング部門の売却検討 評価額20億ドルか=関係筋
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 半導体大手ルネサスエレクトロニクスはタイミング部門の売却を検討しており、売却額は20億ドル近くになる可能性があると、複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
事業売却の可能性は初期段階にあり、同社は投資銀行のJPモルガンと協議しているという。
また、米テキサス・インスツルメンツ(TI)や独インフィニオンなどの同業大手が事業取得に関心を示すとみられている。
ルネサスとJPモルガンはコメントを控えた。TIとインフィニオンはコメントの要請にすぐに応じなかった。
ルネサスのタイミング部門はクロック、タイミング、同期機能を管理する特殊な集積回路を開発・供給している。これらのコンポーネントは、高速ネットワーク機器におけるデータの円滑な流れを確保するために不可欠となる。
同部門の主要市場にはサーバー間の通信をサポートする製品を提供しているデータセンターのほか、通信インフラや5Gモバイルネットワークの構築などがある。
部門売却によりルネサスは多額の資本を調達し、自動車や産業用半導体などの中核市場への一段と注力することが可能になる一方、買い手は半導体業界の高成長分野で貴重な資産を手に入れることになる。
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