- 2025/10/15 掲載
世界の石油市場、中長期的に需給引き締まりへ=業界幹部ら
[ロンドン 14日 ロイター] - 世界の石油市場は短期的な低迷から回復し、中長期的には需給が引き締まる傾向にある──。石油メジャーや商社の幹部らが14日、こうした見方を相次いで示した。
世界的な供給過剰懸念が相場を下押す中、同日のブレント先物は1バレル=62ドル前後で取引され、1年前より15ドル以上下落している。
幹部らは、中期的には新興国の消費拡大が需要を下支えし、石油市場のバランスは回復すると指摘。商社のビトル、トラフィギュラ、ガンバーの幹部はいずれも、原油価格は低迷してから来年に回復するとして、1年後の価格は62─66.50ドルの範囲に収まると予想している。
トラフィギュラの石油部門責任者ベン・ラッコック氏はロンドンで開かれたフォーラムで「クリスマスから新年にかけて、いずれは50ドル台に突入するのではないか」と述べた。
フランス石油大手トタルエナジーズのパトリック・プヤンネ最高経営責任者(CEO)は、減産と世界の石油需要にピークがないことに触れ、「われわれは中期的にはかなり強気だ」と述べた。
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