- 2025/10/15 掲載
議決権行使助言大手グラス・ルイス、「ベンチマーク投票勧告」廃止へ
[14日 ロイター] - 米議決権行使助言大手グラス・ルイスは14日、企業の株主総会議案について標準的な評価基準に基づく顧客の機関投資家などへの「ベンチマーク投票勧告」を2027年以降取りやめると明らかにした。
グラス・ルイスは見解書で、受託者責任や持続可能性といった問題で米国と欧州の投資家は姿勢の違いが拡大しつつあると指摘。人工知能(AI)を活用し、全ての事案に1つの方法を当てはめる路線を、顧客それぞれに適した枠組みに修正していくとしている。
これによって顧客は、独自の投票方法を構築できる上に、経営面やガバナンス、持続可能性を巡る優先事項などさまざまな角度に立った投票を支えるための調査を行うことが可能になるという。
グラス・ルイスの広報担当者は、こうした改革の背景には米与党共和党政治家からの批判が間接的に影響した面もあったと認めた。
議決権行使助言会社を巡っては、共和党は企業経営への影響力行使が過大ではないかなどと厳しい目を向けている。
同業ISSの広報担当者は、ベンチマーク投票勧告は維持するものの、投票勧告を含まない形の調査資料を投資家が得られるような新たな仕組みも導入していると説明した。
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