- 2025/10/15 掲載
鴻海の独ZFグループ子会社株式取得、評価額のずれで停滞=文書
[15日 ロイター] - 台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業による独自動車部品大手ZFグループ子会社株式の取得計画を巡り、評価額の見込みが大幅にずれていたことと、債務が想定よりも多かったことが原因で先月に行き詰まったことが分かった。ロイターが文書を確認した。
ZFグループは今月、パワートレイン技術部門「ディビジョンE」のスピンオフ(分離・独立)計画を断念すると発表。この数日前に鴻海によるデューデリジェンス(資産査定)結果が出回った。
文書によると、デューデリジェンスでディビジョンEの価値は15億ユーロ(17億ドル)から25億ユーロと見積もられ、従来の35億ユーロを下回った。また、同部門の純債務は想定を90%近く上回る41億7700万ユーロだったという。
同部門は自動車部門向けに電気システムなどを生産。鴻海は電気自動車(EV)事業拡大の一環として、この部門の株式取得を検討していた。
関係筋によると、ZFグループは現在、鴻海などと、ディビジョンEの特定製品を対象としたパートナーシップについて協議している。
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