- 2025/10/15 掲載
米製薬業界、中国との連携強化が必要=ファイザーCEO
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は14日、米国の製薬業界が中国の同業と連携を深める必要があるとの認識を示した。
中国の製薬業界は、迅速な手続きなどを背景に、過去10年で世界の新薬開発の約30%を占めるまでに成長しているという。
ブーラ氏はニューヨークで開かれた全米米中関係委員会の会合で「中国の圧倒的なスピード、コスト、規模は、世界の競争環境に大きな変化をもたらした」と指摘。中国で開発中の新薬候補は現在、約1200件に上ると述べた。10年前は60件程度だったという。
米欧の製薬会社は、新薬開発を補完するため、中国企業との連携を強化しており、ファイザーも今年、中国のバイオ医薬品会社、三生製薬との間でがん治療薬の開発・製造・商用化に関する約60億ドルのライセンス契約を結んだと発表した。
ブーラ氏は「昨年は世界の大型ライセンス契約の約3分の1を中国のバイオ医薬企業が占めた。これはイノベーションの供給源が大きく変化していることを示す」と強調。
また、中国の製薬会社は、米国企業に比べて2─5倍の速さで臨床試験の被験者を確保できるとも指摘した。
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