- 2025/10/16 掲載
エプスタイン事件巡り米大手2行を提訴、女性が損害賠償求める
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 少女らへの性的虐待罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏の被害に遭ったと訴える女性が15日、米大手銀バンク・オブ・アメリカとバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY)を提訴した。両行は同氏の行為を知りながら金融サービスを提供し、長年にわたり性的人身売買を可能にしていたとして、額を特定せずに損害賠償を求めている。
裁判所書類に「ジェーン・ドウ」(身元不明女性の仮名)と記されているこの女性は両訴訟で、ロシアに住んでいた2011年にエプスタイン氏に出会い、19年にかけて同氏に経済的に依存するようになったと説明。エプスタイン氏から少なくとも100回以上、レイプなどの被害を受けたとしている。
女性は2013年にエプスタイン氏の元会計士の指示でバンク・オブ・アメリカに口座を開設し、会計士から定期的に家賃代が振り込まれたなどと説明した。
またBNYに対する訴訟では、エプスタイン氏らが人身売買に利用していたモデル事務所にBNYが信用枠を提供したと説明。両訴訟とも、銀行は疑わしい行為を察知して財務省に報告するべきだったとし、報告があれば法の執行によりエプスタイン氏の行為をもっと早く止められた可能性があると訴えている。
女性は以前、エプスタイン氏との関係を巡って法律事務所を通じてドイツ銀行とJPモルガンを提訴し、それぞれ7500万ドルと2億9000万ドルの和解金を獲得している。両行は不正行為を認めずに和解に応じた。
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