米10月住宅建設業者指数37に上昇、4月以来の高水準＝ＮＡＨＢ

［ワシントン　１６日　ロイター］ - 全米住宅建設業者協会（ＮＡＨＢ）が１６日発表した１０月のＮＡＨＢ／ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は３７となった。前月から５ポイント上昇し、４月以来、６カ月ぶりの高水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は３３だった。住宅ローン金利の低下が住宅需要を刺激し、新規住宅建設を妨げてきた在庫過剰の解消に寄与するとの期待が背景にある。

現在の販売状況を示す指数は４ポイント上昇の３８、向こう６カ月間の販売予測を示す指数は９ポイント上昇の５４となった。購買見込み客足指数は４ポイント上昇の２５となった。

住宅建設業者の３８％が値下げを実施したと報告した。平均値下げ幅は６％と、ここ１年で最大となった。購買意欲を喚起する施策を提供した住宅建設業者は６５％と、横ばいで推移した。

ＮＡＨＢのバディ・ヒューズ会長は「最近の住宅ローン金利の低下は、住宅購入のしやすさという面では明るい兆候であるものの、市場は依然として厳しい状況にある」と指摘。高級住宅市場など、引き続き需要が堅調な分野もある一方で、「大半の住宅購入希望者は依然として様子見の姿勢だ」と述べた。同指数は、建設業者の業況判断の分岐点となる５０を１８カ月連続で下回っている。