• 2025/10/17 掲載

高レバレッジ型ETF、米SECに数十件の承認申請=投資管理局長

ロイター

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Suzanne McGee Ateev Bhandari

[16日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)投資管理局のブライアン・デイリー局長はロイターに対し、高レバレッジ型の上場投資信託(ETF)の承認申請が資産運用会社から合わせて数十件出されていることを明らかにした。ただ、SECが承認するかどうかは「不透明」としている。

デイリー氏は、米政府機関の閉鎖が始まった後に「3倍と5倍のレバレッジの株式連動型商品を提供するETFの登録申請が多く提出されている」とした上で、「これらのETFがデリバティブ規則(規則18f―4)に適合するかどうかは不透明だ。この規則は、今までは原則としてレバレッジを2倍までに制限している」と説明した。

ETF発行会社のボラティリティー・シェアーズは15日、米国市場で初めてとなる5倍レバレッジ型のETFを含めた計27件の高レバレッジETFの承認を求めて申請した。資産価格の過熱懸念が広がる中、この動きは注目を集めた。

政府機関の閉鎖を受け、SECが最小限の人数で機能せざるを得ない状況に追い込まれている。このため企業からの提出書類の審査、不正行為の調査、市場の監視能力が制限されている。デイリー氏は、政府機関閉鎖が終了するまでSECは新規申請書類を審査できないと解説した。

投資家の資産がレバレッジ型ETFに集中していることを背景に、市場全体では警戒感が高まっている。トランプ米大統領が中国からの輸入品への関税を大幅に引き上げると表明して米中貿易紛争が激化したのを受け、幅広い売り注文が殺到したことがそのことを如実に物語る。

モーニングスターのETFアナリスト、ブライアン・アーマー氏は、レバレッジ型ETFの危険性について「3年超前に上場したETFのうち半数超が上場廃止となり、17%は上場期間中に価値の98%超を失った」と警告。「SECは市場に参入する新たな戦略に対してより寛容な姿勢を示してきたが、5倍レバレッジ型の個別株式ETFはその限界を試すことになるだろう」との見方を示した。

JPモルガンのレポートによると、今月10日の終値時点でレバレッジ型ETFが約260億ドル売却されたことが、下落の悪循環に拍車をかけたと推定されている。

ボラティリティーはロイターのコメント要請に即座には応じなかった。

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