• 2025/10/19 掲載

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の米株式市場

ロイター

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Lewis Krauskopf

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 20日に始まる週の米国株式市場では、電気自動車(EV)大手テスラや動画配信大手ネットフリックスなどの決算発表に注目が集まる。

また、発表が遅れていた消費者物価指数(CPI)統計も24日に公表される。

米国株は依然として最高値圏にあるが、不安定さが増している。

シカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ・インデックス(VIX指数)は先週末、米中貿易摩擦の再燃や地銀の信用不安を背景に、一時約6カ月ぶりの水準まで上昇した。

グレンミードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイケル・レイノルズ氏は「市場のボラティリティーは高まっている。これまでは、リスク要因が表面化しておらず、非常にボラティリティーの低い局面が続いてきた」と指摘。

「足元ではほぼ全面的にバリュエーションがある種の上限レベルに達しており、わずかな追加のリスク要因にも警戒する必要がある」と述べた。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル株式ストラテジスト、ダグ・ビース氏は、米中貿易問題が鍵になると予想。トランプ米大統領は17日、中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談することを確認した。

市場は地銀の信用不安にも神経質になっている。

LPLフィナンシャルのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、アダム・ターンクイスト氏によると、S&P500種指数構成銘柄のうち上昇トレンドにある銘柄の比率は7月初旬の77%から14日時点で57%に低下。下降トレンドにある銘柄の比率は23%から44%に上昇した。

同氏は「両者のギャップ縮小は、市場の土台に生じつつある亀裂を浮き彫りにしている」と指摘した。

チャールズ・シュワブのシニア投資ストラテジスト、ケビン・ゴードン氏も、今後、市場の上昇がどれだけ広範な銘柄に基づいているかを注視するとし「上昇している銘柄数が少なくても、超大型株のおかげで指数が上昇している場合、非常に重要な乖離が存在することになる」と述べた。

20日に始まる週は、ネットフリックスが21日、テスラが22日に決算を発表する予定。消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカコーラ、航空・防衛大手のRTX、IT大手のIBMも決算発表を予定している。

連邦政府機関の閉鎖で経済指標の公表が停止している中、「企業の決算内容と経営者のコメントは経済の広範な健康状態を判断する最良の機会になる」(ゴードン氏)。

政府は、9月の消費者物価指数(CPI)統計を9日遅れの24日に発表することを明らかにしている。同統計の発表で、社会保障庁が期限内に給付金を支給できることになる。

グレンミードのレイノルズ氏は「FRBが10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送るとすれば、予想外の強いインフレ圧力が出てきた場合に限られる」と述べた。

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