カナダ中銀、リスク重視と先行的な視点を強化へ＝総裁

Promit Mukherjee　David Ljunggren

[オタワ １７日 ロイター] - カナダ中央銀行のマックレム総裁は１７日、訪問先のワシントンからの電話記者会見で、今月末に政策金利を決定する際に、潜在的なリスクをこれまでよりも重視し、さらに先を見据えた対応を目指したいと述べた。

マックレム氏は「私たちは自らの予測に対して謙虚になる必要があり、引き続きリスクを一層大いに重視する」と語った。

カナダ中銀は２９日に政策金利の決定と最新の経済見通しを公表する予定で、景気とインフレの見通し公表を再開する。見通しの公表は、関税リスクが絶えず高まり不確実性が増大しているとして今年初めに一時中止していた。

マックレム氏は「高止まりする不確実性の背景を踏まえながら先を見据えるために、新たに基本的な見通しを活用する。少しでも前向きになれることを期待している」と述べた。不確実性は依然として大きいが、２月や３月に経験した水準よりも低下していると付け加えた。