- 2025/10/20 掲載
ECB、追加利下げの可能性低下=ベルギー中銀総裁
ウンシュ氏は国際通貨基金(IMF)年次会合でロイターに「景気が回復力を示していることを考えると、追加利下げが必要になる可能性は低下している」とし「私は現状にかなり満足している。ただ、引き続きオープンな姿勢を維持する」と述べた。
同氏は、リスクは利下げ方向にあるとも指摘。関税の影響はまだ完全に表れていないほか、ドルが軟調で、中国が余剰品をダンピングするリスクもあると述べた。
「インフレについては上下どちらにも大きなリスクは見られない」とし「1.8%や2.2%といった数字に神経質になることもない」と述べた。
また、インフレ率が目標から乖離したとしても、全てのケースで同じ政策対応を取る必要はないと発言。ファンダメンタルズを見極めた上で、政策スタンスの強弱を決定すべきだとの見解を示した。
「潜在成長率で成長し、労働市場が健全である一方でインフレ率が目標をやや下回るという状況であれば、穏やかな支援的スタンスは支持するが、積極的な金融緩和は絶対に支持しない」と述べた。
市場の金利見通しに満足しているとも発言。市場は今年の利下げの可能性をほぼゼロ、来年6月までの利下げの確率を50%と予測している。
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