デジタルＨＤに海外投資会社が対抗ＴＯＢ、博報堂案上回る1株2380円

［東京　２０日　ロイター］ - 投資会社シルバーケイプ・インベストメンツは２０日、インターネット広告のデジタルホールディングスに対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表した。買い付け価格は１株２３８０円。

１１月下旬をめどにＴＯＢを開始する予定で、予定数は１５９８万株、総額３８０億円。デジタルＨＤの株価は２０日の取引で１７％超高の２３６０円に急伸。その後、ＴＯＢを巡る報道の真偽確認を理由に東京証券取引所により売買が停止された。

デジタルＨＤに対しては、博報堂ＤＹホールディングスが９月にＴＯＢを開始。１株当たりの買い付け価格は１９７０円で、デジタルＨＤの取締役会は賛同を表明するとともに、応募するかどうかの判断は株主に委ねるとしていた。

デジタルＨＤ株を昨年１０月に初めて取得したシルバーケイプは、博報堂の提案価格が長期的な企業価値を過小評価していると主張。１０月２８日が期日の博報堂のＴＯＢが成立しないことなどが対抗ＴＯＢを開始する前提条件になるとした。