- 2025/11/06 掲載
米ISM非製造業指数、10月52.4に上昇 新規受注増も雇用低迷
[ワシントン 5日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月の非製造業総合指数は52.4となった。新規受注の堅調な増加を背景に、前月の50.0から上昇した。ただ、雇用は低調で、関税措置に起因する経済の不確実性を背景に労働市場が低迷していることを示唆した。
ロイターのエコノミスト調査では50.8への上昇が予想されていた。
額面通りに見れば、第4・四半期序盤の経済活動が堅調に推移していることを示唆するものの、史上最長となる政府機関閉鎖の影響で公式データの発表は停止され、経済見通しは不透明となっている。
新規受注指数は56.2と、前月の50.4から上昇した。一方、受注残が急減したほか、輸出需要も引き続き低調だった。ISMは「貿易摩擦はなお続いている」と指摘した。
支払い価格指数は70.0と、前月の69.4から小幅上昇。雇用指数は48.2と前月の47.2から上昇したものの、依然として低調な水準にとどまっている。同指数は5カ月連続で縮小している。
エコノミストらは、経済の不確実性や関税措置のほか、企業による人工知能(AI)導入により、労働需要が減退していると指摘。不法移民の強制送還による労働者の急減も労働市場の重しとなっている。
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