フォード、ＥＶ版ピックアップの生産中止を検討＝ＷＳＪ

[６日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターはピックアップトラック「Ｆ─１５０」の電気自動車（ＥＶ）版の生産中止を検討している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が６日、事情に詳しい関係者の話として報じた。

フォードはこの件についてコメントを控えたが、アルミリサイクル大手ノベリスの工場で発生した火災の影響からの復旧に取り組む中、Ｆ－１５０のガソリン車とハイブリッド車の生産に注力していると述べた。

組合幹部は先月ロイターに対し、フォードがアルミ工場火災の影響で、中西部ミシガン州ディアボーンのルージュＥＶセンターでのＥＶ版Ｆ－１５０の生産を一時停止していると明らかにした。

フォードは６日付の声明で「Ｆ－１５０の在庫は十分あり、ルージュＥＶセンターでの生産は適切な時期に再開するが、現時点で具体的な日程は未定だ」と説明した。

米自動車大手３社(ビッグスリー)は、米国におけるＥＶの野心的な目標を後退させ、ガソリンエンジン搭載モデルに軸足を移している。