- 2025/11/11 掲載
NY外為市場=円下落・豪ドル上昇、米政府再開期待でリスク選好
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米連邦政府機関再開が近づいているとの見方からリスクセンチメントが改善し、豪ドルなどリスクに敏感な通貨が上昇した。一方、安全資産とされる円は対ドルで下落した。
米下院のジョンソン議長(共和党)は10日、上院で9日に連邦政府機関の再開に向けた法案が前進したことを受け、政府再開への道が開かれたとの認識を示した。
インベストメントライブのチーフ通貨アナリスト、アダム・バトン氏は、政府閉鎖中に目標を達成できなかったことで民主党がダメージを受けるという認識もリスク選好を高めている可能性があると述べた。
コーペイのチーフストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、「米国のファンダメンタルズを巡る不確実性が依然として渦巻く中、大半の市場参加者は大きなポジションを取ることを避けている」と述べた。11日は「退役軍人の日」で祝日のため、米国債券市場は休場、外国為替市場でも取引量が減少すると予想される。
ドル/円は0.38%高の153.98円。豪ドル/米ドルは0.72%高の0.6538米ドルとなった。
主要通貨に対するドル指数はほぼ横ばい。
ユーロは0.03%安の1.1561ドルとなった。
政府閉鎖が解除されれば、市場の注目は米経済指標、特に米雇用統計にシフトするとみられる。
市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)が12月の次回会合で追加利下げに動く確率は現在61%となっているが、データが発表されれば大きく変動する可能性がある。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.31%高の10万5873ドルとなった。
ドル/円 NY終値 154.14/154.16
始値 154.12
高値 154.17
安値 153.90
ユーロ/ドル NY終値 1.1556/1.1559
始値 1.1562
高値 1.1578
安値 1.1542
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