サイバーエージェント、藤田晋氏の社長交代を発表。

株式会社サイバーエージェント（証券コード 4751、本社：東京都渋谷区）は、創業社長の藤田晋氏（52歳）が、2025年12月12日の定時株主総会および同日開催の取締役会をもって代表取締役社長を退任し、代表権を持つ会長に就任する人事を発表した。

後任の代表取締役社長には、同社専務執行役員の山内隆裕氏（42歳）が起用される。

この社長交代は、1998年の同社設立以来、初めてとなる創業者以外による社長就任である。

この決定の理由として、同社では「経営体制の一層の強化を図るため、創業社長から次世代経営陣へバトンタッチし、持続的な企業価値の向上を目指す」ことを挙げている。

また、藤田氏自身が2022年春から16名の後継候補を選抜し、約3年半にわたって研修・育成を進めてきたことも同社が説明している。

藤田氏は自身のブログでも「創業以来27年9か月務めてきた社長を退任し、会長として新体制を支える」と説明しており、決定には自身が将来の会社をより強くするためのステップと位置付けている。

この人事は、広告・メディア・ゲームなどの複数事業を手掛ける同社にとって、大きな転換点として受け止められており、創業社長によるトップ交代によって「次の成長フェーズ」に入るというメッセージを内外に発している。