博報堂ＤＹ、デジタルＨＤへのＴＯＢ価格2015円に上げ　対抗提案下回る

Kentaro Okasaka

[東京 １８日 ロイター] - 博報堂ＤＹホールディングスは１８日、インターネット広告のデジタルホールディングスに対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）の買い付け価格を従来の１９７０円から２０１５円に引き上げると発表した。買い付け予定数の下限は７５７万株から４６０万株に引き下げる。買い付け期間も２７日から１２月３日までに延長する。

ＴＯＢ成立の確度を高めるためとしている。１７日時点での応募株数は４６３万株を超え、下限数を上回っていることを確認しているという。デジタルＨＤは１８日、同ＴＯＢに引き続き賛同し、応募するかどうかは株主らの判断に委ねるとの意見を維持することを決めた。

デジタルＨＤを巡っては、投資会社シルバーケイプ・インベストメンツが１０月２０日、２３８０円の買い付け価格で対抗ＴＯＢを実施すると発表。１０月１日にはデジタルＨＤ株の１４．９７％の保有を関東財務局に報告している。