- 2025/11/18 掲載
日生、子会社の情報持ち出し943件=社長、会長ら報酬自主返納
日本生命保険は18日、子会社ニッセイ・ウェルス生命保険の社員が出向先の金融機関から943件の内部情報を無断で持ち出していたと発表した。日本生命は本体でも同様の不正が発覚しており、朝日智司社長と清水博会長、前会長の筒井義信特別顧問(経団連会長)が報酬の一部を自主返納したことも明らかにした。日本生命と子会社の担当役員は減給処分とした。
持ち出しがあった出向先は、三井住友銀行とみずほ銀行。ニッセイ・ウェルスが公表した調査結果によると、2019年4月から約6年間、本部担当者の求めに応じて出向者が他社商品や販売方針などの情報を持ち出し、営業活動に利用した。一部は無断で親会社の日生とも共有していた。
ニッセイ・ウェルスは「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわびする」と謝罪。経営機密情報に関する教育の徹底や、内部通報制度の利用促進などの再発防止策に取り組む。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本生命本店=大阪市中央区
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