- 2025/11/18 掲載
投資家がリスク選好強める、現金は「売りシグナル」点滅=BofA
[ミラノ 18日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカの月次ファンドマネジャー調査によると、世界の投資家は11月に株式とコモディティー(商品)の配分を増やす一方、現金比率はわずか3.7%まで低下し、「売りシグナル」が点滅した。強気のポジショニングがリスク資産にとって逆風となる懸念が高まった。
12月に米利下げがなければ現在の市場のフロス(小さな泡)がさらなる下方調整をもたらす可能性があり、新興国市場と銀行は第4・四半期に相応のリスクオフの動きに最もさらされる見込みという。
世界株に対しては差し引き34%のオーバーウエートと、2月以来の高水準。コモディティーのオーバーウエートは2022年9月以来の高水準となった。
調査では54%が最も過密しているトレードに「『(超大型ハイテク株)マグニフィセント7』ロング」を挙げ、45%は「AI(人工知能)バブル」が最大のテールリスクと指摘。また、投資家はこの20年間で初めて、企業が「過剰投資」をしていると回答。これはハイパースケーラーによる支出を「減速」させる必要があることを示している。
今月はマクロのセンチメントが改善。世界の成長期待が今年初めてプラスに転じ、53%がソフトランディング(軟着陸)を予想した。
それでも、株式市場が現在割高だと考えている人の割合は過去最高の63%に達した。また、システミックな信用イベントを最も引き起こしそうな要因について尋ねたところ、59%がプライベート・エクイティ/プライベート・クレジットを挙げた。
調査は172のファンドマネジャー(運用資産総額4750億ドル)を対象に、7日から13日にかけてグローバルに実施された。
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