• 2025/11/19 掲載

メタがアプリ買収巡る反トラスト法訴訟で勝訴、地裁は独占状態と認めず

ロイター

photo
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
Jody Godoy Mike Scarcella

[18日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは、通信アプリ「ワッツアップ」と写真共有アプリ「インスタグラム」の買収が反トラスト法(独占禁止法)に違反していると連邦取引委員会(FTC)に起こされた訴訟で勝訴した。首都ワシントンの連邦地方裁判所が18日、メタは現在のソーシャルメディアで独占状態を保持していないとの見解を示した。

メタは旧社名のフェイスブック時代の2012年にインスタグラム、14年にワッツアップを買収している。

FTCは、メタが新興の競合相手をつぶす目的で多額の費用を投じて買収に動いたと指摘し、裁判所がメタに対して組織再編か、インスタグラムとワッツアップの売却を通じて市場の競争を回復する命令を出すよう求めていた。

一方メタは、FTCが中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」やグーグルの動画投稿サイト「ユーチューブ」、アップルのメッセージアプリなどがもたらす競争圧力を無視していると反論し、競合製品を自社開発する代わりに新機能に優れた企業を買収するのは正当な事業戦略だと説明していた。

連邦地裁のボーズバーグ判事も、フェイスブックが主に個人の近況更新に使われていた時代からソーシャルメディアは変化しているというメタの見解におおむね同意。「FTCが訴訟を提起した5年前に存在していた景色は大きく変わった」と述べ、障害発生時にメタのユーザーがユーチューブやティックトックを利用し、逆にそれらの代わりにメタのアプリが使われる状況を挙げた。

また判事は、メタが独占しているとされる市場からユーチューブとティックトックを除外したFTCの見方は正しくないと説明した。

FTCの広報担当者は「この決定に深く失望している。あらゆる選択肢を検討中だ」と語り、控訴に含みを残した。

米政府が起こした反トラスト法違反訴訟で、テック大手側が決定的に勝利したのは今回が初めて。アマゾン・ドット・コムも提訴しているFTCにとっては、大きな痛手となりそうだ。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像