• 2025/11/19 掲載

インドネシア中銀、2会合連続金利据え置き ルピア安定に重点

ロイター

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[ジャカルタ 19日 ロイター] - インドネシア中央銀行は19日、予想通り2会合連続で政策金利を据え置いた。通貨ルピアに再び圧力がかかる中、これまでの利下げ効果を引き続き見極める。

指標7日物リバースレポ金利を4.75%に据え置いた。翌日物預金金利と貸出金利もそれぞれ3.75%と5.50%に据え置かれた。

中銀は2024年9月以降、主要金利を合計150ベーシスポイント引き下げた。

利下げサイクルを複雑にしているのはルピア安だ。ルピアは年初から約4%下落し、アジア新興国通貨で最もパフォーマンスが悪い。

ペリー・ワルジヨ中銀総裁は記者会見で、今回の決定はルピアの安定維持という短期的な焦点に沿ったものだと説明。過去の利下げが家計や企業に浸透するよう、今後も金融政策の伝達を注視していくと述べた。

将来的に利下げを再開する機会を探るとしたが、国内外の情勢次第になるとした。「現段階で最も重視するのは安定性、特にルピアの安定でインドネシア経済が現下の世界的な不確実性に対し強靭(きょうじん)であるようにする」とした。

バークレイズのエコノミスト、ブライアン・タン氏は、第4・四半期と来年第1・四半期に0.25%利下げを2回予想するが、時期はルピア相場次第になるとみている。

三井住友銀行のエコノミスト、阿部良太氏は、ルピアの安定維持という観点で据え置きは理にかなうとした上で、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利下げするか市場の見方が分かれ、世界の株式市場が不安定な中、インドネシア中銀は景気が減速していても近い将来に利下げするのは難しいと指摘した。

ルピアは、中銀の独立を巡る懸念にも圧迫されている。

ワルジヨ総裁は、政策シナジーを高めるため、今月の金融政策決定会合から財務相に出席してもらうと述べた。今回の会合には財務相は出席せず次官級が参加したという。

9月に突然解任されたスリ・ムリヤニ氏の後任の財務相、プルバヤ氏は以前、中銀が流動性を引き締め過ぎていると批判していた。

ワルジヨ総裁は、流動性は依然潤沢だが、借り入れ需要が低迷していると指摘した。

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