- 2025/11/20 掲載
大手生保、4社中3社が増収=予定利率上げで販売堅調―9月中間決算
大手生命保険4社の2025年9月中間決算が20日、出そろった。国内金利の上昇を受けて、保険契約者に約束する「予定利率」を引き上げたことにより、保険の国内販売が堅調。売上高に当たる保険料等収入は日本生命保険、明治安田生命保険、住友生命保険の3社が増収となった。
国内の保険販売では、保険料を一括して支払う一時払い終身保険や資産形成もできる貯蓄性商品が各社で好調。住友生命の高尾延治執行役常務は同日の記者会見で金利上昇について、「(商品面で)非常にメリットがある」と述べた。
第一生命ホールディングスは傘下保険会社での外貨建て商品の販売量減少により減収となった。
本業のもうけを示す基礎利益は、日本生命が過去最高益となった。有価証券などの利息・配当金収入が増加し、運用収益が拡大した。ただ、赤堀直樹副社長は会見で、長期金利の急上昇など不安定な市場環境について「政治、経済ともに楽観できない」と警戒感を示した。
【時事通信社】
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