• 2025/12/19 掲載

武田薬品の皮膚疾患薬、後期試験で良好な結果 開発にAI活用

ロイター

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Padmanabhan Ananthan

[18日 ロイター] - 武田薬品工業は18日、人工知能(AI)を用いて開発した尋常性乾癬治療の経口薬「ザソシチニブ」が2つの後期臨床試験で良好な結果を示したと明らかにした。

1日1回経口投与の同薬による16週間の治療後、被験者の半数以上で皮膚病変の完全な消失あるいはほぼ完全な消失が示された。

武田薬品は2026年に米食品医薬品局(FDA)などの規制当局に販売承認を申請する計画だ。

承認されれば、ザソシチニブは米ブリストル・マイヤーズの「ソーティクツ」、アムジェンの「オテズラ」など競合する定評のある飲み薬に加えて、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の「トレムフィア」、アッヴィの「スキリージ」、スイスのノバルティスの「コセンティクス」などの注射剤などがひしめく尋常性乾癬薬市場に参入することになる。

研究開発トップであるリサーチ&デベロップメントプレジデントのアンドリュー・プランプ氏はロイターに対して「この薬剤が示す有効性の水準は、安全性プロファイルや投与の利便性と合わせてこの分野では他に例がない」と述べた。

武田薬品は2022年に同薬を米新興ニンバス・セラピューティクスから最大60億ドルの取引で取得した。ニンバスはAIを活用してこの化合物を特定した。

プランプ氏は、AIを同社の新薬発見の中核に据える計画で、「全ての創薬と開発をAIで実現することを目指す」と述べた。

TDカウエンのアナリスト、マイケル・ネデルコチッビ氏は「ザソシチニブに関するデータはソーティクツを上回り、イコトロキンラのような経口IL―23受容体製剤と同等かそれ以上の効果を示しており、ほぼ最良のシナリオだ」と指摘した。

同氏は経口感染治療薬市場全体については引き続き慎重な見方を維持するが、武田の同薬のピーク時の30億─60億ドルの売上高目標については受け入れられると付け加えた。

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