- 2025/12/19 掲載
英小売売上高、11月は前月比0.1%減 予算案控え支出抑制
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が19日発表した11月の小売売上高は前月比0.1%減と、エコノミスト予想(0.4%増)に反してマイナスとなった。
11月は同月26日に財務相による予算案発表を控えていた。
ONSは「今年の11月の『ブラックフライデー』セールはここ数年のように売上を押し上げることはなかった」と述べた。
10月の小売売上高は0.9%減に修正された。当初は1.1%減だった。
11月のデータは同月2日から29日の間に収集された。
デロイトの小売担当責任者、オリバー・バーノン・ハーコート氏は「ブラックフライデーやクリスマス商戦初めの販売が含まれるこの時期に2カ月連続で減少したことは、小売業者にとって大きな失望だ」と述べた。
11月までの3カ月間の統計でも、売上高は0.6%増と、8月までの3カ月間以降で最も低い伸びにとどまった。スーパーの売上高は4カ月連続で減少し、宝飾品店では金価格の高止まりを受けて金製品への需要が低下した。
キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は、消費支出の低迷により、英国の経済成長率は今年の約1.4%から2026年には約1.0%へと減速するとの見方を示した。
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