- 2026/01/15 掲載
ヘッジファンドの好調、米銀プライムブローカレッジ事業に大きな利益
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ウォール街の大手投資銀行は昨年、世界最大規模のマルチストラテジー型ヘッジファンドに対する融資から多額の手数料を得ており、プライムブローカレッジ部門に支えられて健全な成長を遂げた。これらのファンドは市場の激しい価格変動を乗り越えて堅調な投資収益を生み出した。
バンク・オブ・アメリカは14日、プライムブローカレッジ部門が含まれる株式関連事業の収益が第4・四半期に23%増えたと報告した。一方、シティグループの株式市場関連収益は11億ドルに達し、プライム残高は50%以上増加した。プライム残高は銀行がファンド顧客のために管理する資産を指す。
「プライム事業は引き続き成長を続けている。当社のデリバティブ事業に次ぐ第2の柱となっている」とジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)氏は決算後のアナリスト向け電話会議で述べた。
JPモルガン・チェースは13日、プライムブローカレッジ部門の業績好調で株式市場関連事業の収益が40%増の29億ドルに達したと報告した。
米大手投資銀行はクレディ・スイスの経営破綻以来ここ数年間、互いに市場シェアを奪い合っている。クレディ・スイスはアルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻で数十億ドルの損失を被り、ブローカレッジ融資事業を縮小せざるを得なかった。
世界のマクロ系ヘッジファンドは投資収益を高めようとして、株式取引のために過去最高水準に近いレバレッジを活用し、債務担保証券に当て込んでいる。ウォール街の大手投資銀行は既存および新規の資産運用会社に対するサービス提供競争で最大の勝者となっている。
DEショー、バリャスニー・アセット・マネジメント、ブリッジウォーター・アソシエーツ、ポイント72アセット・マネジメントなどの大手マルチマネージャーファンドは25年、人工知能(AI)主導の株式市場の上昇基調に支えられたヘッジファンド業界の好調を反映し、ほぼ2桁の投資収益を記録した。
ゴールドマン・サックスのプライムブローカレッジ部門が1月初め発表したメモによると、株式選択型ファンドの昨年のリターンは16.24%で、S&P総合500種の約16.4%上昇とほぼ同水準だった。
ファンドマネージャーはまた、債券や通貨市場に激しい価格変動を引き起こしたトランプ米大統領の貿易摩擦からも恩恵を受けた。
「当社の市場事業は世界最大規模の投資家や資産運用会社を支援しており、彼らは昨年を通じて非常に良好な成長を遂げた」とバンク・オブ・アメリカのアラスター・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は14日のアナリスト向け電話会議で述べた。
世界最大規模のプライムブローカレッジ部門を擁するゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは15日に決算を発表する予定だ。
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