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- 2026/01/08 掲載
2026年AIサービス「10倍値上げ」の衝撃、理由はヤバすぎる価格高騰をする「あの2つ」
英大学院修了後、RPA企業に勤務。大手通信社シンガポール支局で経済・テクノロジーの取材・執筆を担当。その後、Livit Singaporeでクライアント企業のメディア戦略とコンテンツ制作を支援(主にドローン/AI領域)。2026年2月、シンガポールで「SimplyPNG」を設立し、AI画像編集のモデル運用とGPUコスト最適化を手がける。主にEC向け画像処理ワークフローの設計・運用自動化に注力。
2026年に来る"AI版ダイナミックプライシング"の衝撃
あなたの会社が毎日使っているChatGPTやGoogle Gemini。今の料金、実は「特別価格」で、2026年から大幅値上げされるかもしれない。そんな警告がAI業界から発せられている。ニューヨークで開催されたAI業界カンファレンスで、AI基盤企業WEKAの幹部、ヴァル・バーコヴィッチ氏が衝撃的な見解を示した。「現在のAI利用料金は、本来あるべき価格ではない。赤字覚悟の特別価格だ」。同氏は、数兆ドル規模のインフラ投資と限られた電力供給を考えれば、遅くとも2027年までには本来の市場価格が表れると予測する。
その背景にあるのが、AI業界の構造的な採算性の問題だ。2025年に稼働開始するAIデータセンターは、高価なGPUと専門設備の償却費だけで年間約400億ドルに達する一方、現在の利用率では収入はわずか150億~200億ドル程度。損益分岐点に到達するには、利用率か価格が10倍に跳ね上がる必要があると指摘されている。
実際、米国企業の巨額AI投資はすでに経営を圧迫し始めている。アマゾンの年間設備投資額は1,200億ドルに迫り、メタは700億ドル、マイクロソフトとグーグルはそれぞれ800億~900億ドルに達する。これらテック大手のAI関連投資は前年比で推定1,250億ドル増加し、2030年までに世界のデータセンター投資は7兆ドルに達する見込みだ。
実際、すでにAIコスト上昇の兆しは複数の調査で明らかになっている。CloudZeroの調査によれば、企業のAI支出は2025年に月平均で36%増加するとの予測だ。だが、この投資に見合った収益を明確に評価できる企業はわずか51%にとどまる。かつてインターネット黎明期に登場した「無料」サービスの多くが、いずれ有料化や値上げに踏み切ったように、AIもまた同じ道をたどろうとしている。 【次ページ】日本一国分を飲み込むレベルのコスト増
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