• 2026/01/31 掲載

NY市場サマリー(30日)株下落、ドル・長期債利回り上昇

ロイター

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<為替> トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事を指名すると発表したことを受け、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇した。ウォーシュ氏は低金利を支持する可能性が高いものの、一部の他の候補者が示唆していたような積極的な利下げには踏み切らないとの見方がドル支援要因になった。

終盤の取引でドル/円は0.89%高の154.49円。ただ、ドルは対円で週初からは0.8%下落した。ドルは先週末に為替介入の準備段階と見なされる「レートチェック」を日米当局が実施したとの観測が出たことで急落していたが、市場関係者の間でドルの下落は行き過ぎていたとの見方も出ている。

労働省が朝方発表した2025年12月の卸売物価指数が前年比3.0%上昇、前月比0.5%上昇と、共に予想を上回って伸びたこともドルの支援要因になった。

市場はイラン情勢などの地政学的リスクにも引き続き注目。トランプ大統領は前日、イランと協議すると述べたものの、米国は中東地域に新たに軍艦を派遣しており、ヘグセス国防長官は同日、大統領が決断すれば米軍はそれを実行する準備があるとの姿勢を示した。こうした中、イランのアラグチ外相はこの日、米国との協議再開を巡り、公正かつ公平なら協議に参加する用意があると述べている。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.79%上昇の96.93。

ユーロ/ドルは0.79安の1.1874ドル。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは0.16%安の8万4264ドル。一時は8万1104ドルと、昨年11月21日以来の安値を付けた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 長期ゾーンの国債利回りが上昇した。トランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ元理事を新議長に指名したことを受けた。ウォーシュ氏はFRBのバランスシート縮小を望んでおり、これが債券市場にとって弱気材料になるとみられている。

30年債利回りは1.7ベーシスポイント(bp)上昇の4.872%。一時、6bp上昇し、取引時間中の最高水準となる4.914%を付けた。月間では4bp上昇し、3カ月連続上昇の見通しとなった。

10年債利回りは1.2bp上昇の4.239%。月間では9bp上昇の見込みとなった。

2年債利回りは2.5bp低下の3.527%。週間では昨年11月中盤以来の低下幅となった一方、月間では昨年7月以来の上昇幅となる見通し。

ウォーシュ氏の指名を受けて、利回り曲線は拡大し、2年債と10年債の利回り格差は一時、1週間超ぶりの水準となる71.50bpまで拡大した。直近では71.3bp。月間では約4bp拡大、週間では昨年12月終盤以来の高水準となる見通しとなった。

米金利先物市場が織り込む、FRBによる年内の利下げ幅は計約51bpとなっている。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要3指数がいずれも下落して終了した。トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の次期議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事を指名したことについて、市場でタカ派寄りの選択と受け止められる中、ダウ工業株30種は179ドル下落して終了。イラン情勢を含む地政学リスクのほか、連邦政府のつなぎ予算の期限が30日に迫り、一部の政府機関が再び閉鎖されるのではないかとの懸念も相場の重しになった。

ウォーシュ氏については、低金利を支持する可能性が高いものの、一部の他の候補者が示唆していたような積極的な利下げには踏み切らないとの見方も出ている。ただ、トランプ大統領はこの日、ウォーシュ氏に対し政策金利に関する計画について質問するのは適切ではないとしつつも、「利下げに前向きだと確信している」と述べ、利下げ推進に期待を示した。政権の圧力でFRBの独立性が揺らぐという懸念も広がる中、就任に必要な上院の承認には曲折も予想されている。

この日は、一連の企業決算を消化する動きも継続。 アップルは一時下落していたものの持ち直し、0.4%上昇して取引を終えた。29日に発表した第1・四半期(2025年12月27日まで)決算は売上高と利益がともに市場予想を上回った。

マイクロソフトは0.7%安。28日発表した第2・四半期(2025年10─12月)決算は総売上高が前年比17%増の813億ドルと、市場予想の802億7000万ドルを小幅に上回った。

交流サイト(SNS)の「フェイスブック」や「インスタグラム」を運営する米メタ・プラットフォームズは3%下げた。

一方、サンディスク<SNDK.O>は予想を上回る第3・四半期業績を発表したことを受け、6.9%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.59対1で上回った。ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.02対1で上回った。

米取引所の合算出来高は238億8000万株。直近20営業日の平均は194億2000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長指名を背景に対主要通貨でドルが上伸する中、利益確定の売りが殺到し、急反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比609.70ドル(11.39%)安の1オンス=4745.10ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでドル買いが優勢となる中、利益確定の売りも重なり、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物は前日清算値(終値に相当)比0.2 1ドル(0.32%)安の1バレル=65.21ドルだった。月間では13.57%高。 4月物は0.27ドル安の64.74ドル。  

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 154.76/154.79

始値 153.84

高値 154.79

安値 153.8

ユーロ/ドル NY終値 1.1848/1.1852

始値 1.1948

高値 1.1954

安値 1.1851

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*02.50 4.8756%

前営業日終値 96*13.00 4.8540%

10年債(指標銘柄) 17時04分 98*02.50 4.2414%

前営業日終値 98*06.00 4.2270%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.75 3.7933%

前営業日終値 99*24.00 3.8050%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*30.50 3.5245%

前営業日終値 99*28.88 3.5510%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 48892.47 -179.09 -0.36

前営業日終値 49071.56

ナスダック総合 23461.82 -223.31 -0.94

前営業日終値 23685.12

S&P総合500種 6939.03 -29.98 -0.43

前営業日終値 6969.01

COMEX金 4月限 4745.1 ‐609.7

前営業日終値 5354.8

COMEX銀 3月限 7853.1 ‐3589.8

前営業日終値 11442.9

北海ブレント 3月限 70.69 ‐0.02

前営業日終値 70.71

米WTI先物 3月限 65.21 ‐0.21

前営業日終値 65.42

CRB商品指数 320.0926 ‐3.6174

前営業日終値 323.7100

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