- 2026/02/20 掲載
豪年金基金ユニスーパー、豪ドルは割安と判断 ヘッジ拡大
[シドニー 20日 ロイター] - 豪州最大級の年金基金の1つであるユニスーパーは、海外投資の為替ヘッジを拡大した。同基金は豪ドルが割安で、今後、豪州と米国の金利差が広がる中で上昇すると見込んでいる。
豪ドルは今月、対米ドルで3年ぶりの高値に上昇した。豪州の複数の年金基金は、米ドルへのエクスポージャーを抑えるため、海外投資のヘッジを増やしている。
ユニスーパーのジョン・ピアース最高投資責任者(CIO)はロイターとのインタビューで、豪ドルは本来もっと高く取引されるべきと考え、最近ヘッジ戦略を微調整したと発言。
「正直言って、豪ドルが70セントに達するのに時間がかかりすぎたと感じている」と語り「商品価格はかなり高水準で、交易条件が良好な場合、通常、豪ドルは現在よりも高くなる」と説明した。さらに「これまで金利差が豪ドルを抑えてきたが、今は豪ドルに有利になっており、上昇圧力がかかるだろう」と述べた。
ユニスーパーの運用資産は1660億豪ドル(約1168億米ドル)。
豪ドルは豪準備銀行(RBA)が今月、政策金利を0.25%引き上げ3.85%としたことを受け、1%超上昇した。市場では年内に少なくとも1回の追加利上げが予想されている。
一方、米連邦準備理事会(FRB)は1月、政策金利を3.50─3.75%で据え置いた。CMEグループのFedウオッチによると、市場は今年2回程度の利下げを織り込んでいる。
通常、豪州の年金基金が米国株に投資する場合、米ドルは安全資産として機能するため、為替ヘッジはほとんど行われない。
ただピアース氏は「今はヘッジすることで利息収益が得られる。以前は豪ドル金利が米ドルを下回っていたのでコストがかかっていたが、今はキャリーがある」と説明した。
また、ロイターの報道によると、国内2位の年金基金であるオーストラリア退職者信託(ART)や、HESTAもここ数カ月で海外投資のヘッジを拡大した。
ピアース氏は、豪州の年金基金が豪ドル保有を増やしたことで通貨に過度な上昇圧力がかかるとの懸念を否定。「為替市場は規模が非常に大きいため、問題になる状況は想定できない」と述べた。
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