• 2026/04/22 掲載

米肥料輸入業者が国内供給向けを海外向けに変更、国際価格高騰で

ロイター

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Ed White Renee Hickman

[シカゴ 17日 ロイター] - 米国の肥料輸入業者が、本来国内供給向けだった取引を海外向けに変更している。海外の肥料価格が国内価格よりずっと高いためだ。肥料アナリストが明らかにした。

米金融サービス会社ストーンXの肥料部門バイスプレジデント、ジョシュ・リンビル氏は、南部ルイジアナ州ニューオーリンズ港では今週、輸入された尿素系窒素肥料を積んだバージ船が海外輸出用として購入されたと話す。

リンビル氏は「実際に多くのバージ船が取引され、それらは輸出と結び付いていた。ミシシッピ川でバージ船を購入し、それを外洋船に積み替えて海外に出荷することは十分実現可能だ」と説明した。

2月末に米・イスラエルによるイラン攻撃が始まって以来、ホルムズ海峡封鎖によって窒素肥料は世界の輸出量の30%余りが閉じ込められて価格が高騰。ところがニューオーリンズにおける価格は、国際価格に比べて1ショートトン当たり約170ドルも低い水準にとどまっている。

米国では春の作付けが進む中で、一部の農業団体や与党共和党議員からは肥料会社が不当に価格をつり上げているとの非難が聞かれる。

ただリンビル氏によると、米国の肥料価格は海外市場と比べてあまりに低いからこそ、本来米国向けだった尿素系窒素肥料が港で購入され、より高値で売れる海外へ流出しているという。

米国の肥料市場は透明性に欠けるため、どういった業者が米国向け肥料を海外に輸出しているのかは現時点ではっきりしていない。

世界的な肥料メーカー、CFインダストリーズは3月下旬、米国の農家が肥料を確保できるようにするため、春の作付け期間中はより高価格の新規輸出受注を見送っていると発表した。

それでもメーカーが管理できるのは肥料が生産されて流通業者に渡る段階までに限られ、農家に販売する小売事業者やトレーダーが肥料供給の大半を支配しているのが実情だ。

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