- 2020/07/08 掲載
石油大手、第2四半期の資金調達額は過去最大 債務圧力高まる
積み上がった債務は各社のバランスシートを圧迫しており、特にBP
リフィニティブのデータによると、世界のエネルギー大手7社であるBP、シェル、米エクソンモービル
BPの3月末時点の債務は785億ドルだったが、第2・四半期に追加で業界最大の160億ドル近くを調達。初めて、債券と株式の特徴を併せ持つ「ハイブリッド社債」を通じた資金調達を行った。
石油大手の第2・四半期の売上高は大幅に減少したとみられる。新型コロナ対策の行動制限で燃料消費量が急減したからだ。
北海ブレント原油先物
米最大手エクソンは2四半期連続の赤字を報告するとみられる。
サンタンデールのアナリスト、ジェーソン・ケニー氏は、石油メジャーの債務は2020年に急拡大すると予想した上で、「現在は金利が低く、安く流動性を増やす好機であることを踏まえると、悪い側面ばかりではない」と指摘。
それでもなお、財務の健全性を示すギアリング(自己資本に対する負債の比率)などは目標の上限を超える公算が大きく、数年かけて正常の水準に戻るだろうとした。
BPは債務圧縮に向け、6月に石油化学事業を50億ドルで売却すると発表、150億ドルの資産売却目標を達成した。しかし、8月4日に予定される決算発表では減配の方針を示す可能性がある。
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