- 2020/07/30 掲載
NY市場サマリー(29日)ドル2年ぶり安値、ダウ160ドル高
<為替> ドルが2年ぶりの安値。米連邦公開市場委員会(FOMC)は29日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを全会一致で決定。新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向け「あらゆる手段」を尽くすとし、必要な限り政策金利をゼロ%近辺にとどめると改めて表明した。[nL3N2F04NR]
ドル指数<=USD>は0.44%安の93.42.一時は2018年6月以来の93.17まで下落した。
ユーロ
米連邦準備理事会(FRB)が超緩和政策を今後数年にわたり続けるという期待に加え、利上げ前に従来示した以上にインフレ率の上振れを許容するとの観測からドルは下げを強めている。
ドル安を受け、円や英ポンドが4カ月ぶり高値に上昇。オーストラリアドルは1年超ぶりの高値を付けた。ドル/円は0.10%安の104.97円。ポンドは0.45%高の1.2988ドル。豪ドルは0.36%高の0.7183米ドルとなった。
一方、トルコリラは対ユーロなどで最安値に下落。外貨準備高の枯渇や国内のドル需要などで3日続落となった。
<債券> FRBがFOMCで、新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向け「あらゆる手段」を尽くすと表明したことを受け、長期債の利回りがやや上昇。[nL3N2F04NR][nL3N2F04RU]
終盤の取引で10年債
2年債と10年債の利回り格差
5年債
<株式> 上昇し、ダウ平均株価<.DJI>は160ドル高で取引を終えた。FRBが新型コロナウイルス禍で打撃を受けた経済の回復に向け、「あらゆる手段」を尽くすと再表明したことが相場を後押しした。
市場は、ネット通販のアマゾン・ドットコム
コロナ追加対策を巡る動向からも目が離せない。トランプ大統領は29日、コロナ追加対策の取りまとめに関する協議で政権と議会民主党の意見はかけ離れていると述べ、合意を急がない構えを示した。[nL3N2F04FR]
個別銘柄では、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
コーヒーチェーンのスターバックス
航空機のボーイング
<金先物> 対ユーロでのドル安などを背景に9営業日続伸。8月物の清算値(終値に相当)は前日比8.80ドル(0.5%)高の1オンス=1953.40ドルとなり、中心限月ベースの史上最高値を4営業日連続で塗り替えた。ただ、史上最高値を連日更新する中で、高値警戒感も根強く、2000ドルの心理的な節目を前に伸び悩む展開だった。
<米原油先物> 週間原油在庫の大幅減少などを材料に買われ、反発。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.23ドル(0.56%)高の1バレル=41.27ドル。10月物は0.26ドル高の41.54ドルだった。
米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週報では、24日までの1週間に米原油在庫が1060万バレル減少し、市場予想の40万バレル増加に反して大幅な取り崩しとなった。
ドル/円 NY終値 104.91/104.93
始値 104.99
高値 105.19
安値 104.78
ユーロ/ドル NY終値 1.1790/1.1794
始値 1.1745
高値 1.1805
安値 1.1719
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*08.00 1.2399%
前営業日終値 100*21.50 1.2230%
10年債(指標銘柄) 17時05分 100*14.50 0.5773%
前営業日終値 100*13.50 0.5810%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.25 0.2547%
前営業日終値 99*29.50 0.2660%
2年債(指標銘柄) 16時47分 99*31.50 0.1328%
前営業日終値 99*30.88 0.1430%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 26539.57 +160.29 +0.61 <.DJI>
前営業日終値 26379.28
ナスダック総合 10542.94 +140.85 +1.35 <.IXIC>
前営業日終値 10402.09
S&P総合500種 3258.44 +40.00 +1.24 <.SPX>
前営業日終値 3218.44
COMEX金 8月限 1953.4 +8.8
前営業日終値 1944.6
COMEX銀 9月限 2432.1 +2.1
前営業日終値 2430.0
北海ブレント 9月限 43.75 +0.53
前営業日終値 43.22
米WTI先物 9月限 41.27 +0.23
前営業日終値 41.04
CRB商品指数 144.3390 +0.8607 <.TRCCRB>
前営業日終値 143.4783
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