- 2020/11/07 掲載
松葉ガニ初競り、50万円に急落=コロナ禍で昨年の10分の1に―鳥取
鳥取港(鳥取市)で7日午前、冬の味覚ズワイガニの初競りが行われた。鳥取県の最高品質ブランド「五輝星(いつきぼし)」に認定された松葉ガニが3杯水揚げされたが、新型コロナウイルスの影響に伴う需要低迷などが響き、初値としては昨年付けた過去最高値(500万円)の10分の1、50万円に急落した。
鳥取県漁業協同組合の船本源司副組合長(66)は「冷静に考えると50万円でもすごい値段だ」と納得の表情を見せた。大きさや身の入りなど五つの厳しい基準を満たした五輝星の初物として「大きさ、重さともに申し分ない」(漁業関係者)というが、コロナ禍で外食需要はしぼんでいる。船本氏は「漁師としては、どんどん(相場が)上がってもらわないと困る」と不安な様子ものぞかせた。
最高ランクの五輝星は、県内で水揚げされる希少なズワイガニの雄を対象に、認定制度が2015年にスタート。18年の200万円、昨年の500万円と合わせ、2年連続で「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録に輝いたが、今年は制度初年(70万円)を下回る結果となった。
【時事通信社】 〔写真説明〕鳥取港の初競りで最高値50万円で落札された松葉ガニ=7日午前、鳥取市 〔写真説明〕鳥取港で初競りにかけられるズワイガニ=7日午前、鳥取市
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