- 2020/11/08 掲載
遊覧フライトが人気=コロナ禍、運休便活用―フジドリームエアラインズ
静岡市の航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)の遊覧フライトが人気を集めている。新型コロナウイルス感染症の打撃を受けて運休している航空機材を活用。修学旅行の代替企画などに加え、9月以降は遊覧チケットの完売が相次ぎ、FDAは来年3月末までのサービスの延長を検討している。
神戸空港では7日、定員76人の小型機を使った「夕空遊覧フライト」に夫婦やカップルなど56人が搭乗。検温やマスクの着用など感染防止対策を徹底した上で、乗客は瀬戸内海に沿って飛び、広島県と愛媛県を結ぶ「しまなみ海道」付近で折り返す約1時間の空の旅を楽しんだ。政府の観光支援策「Go To トラベル」適用後の料金は1万5900円から。
あいにくの曇り空で夕日はお預けとなったが、航空ファンだという神戸市在住の40代女性は「遠くの旅は難しく、近場で飛行機に乗れてよかった」と笑顔を見せた。機内アナウンスでは機長が操縦にまつわる豆知識を披露し、乗客は興味深く聞き入っていた。
FDAは10月末にも神戸空港発着で通常より低い高度から関西の夜景が一望できる遊覧フライトを実施。名古屋空港発着では修学旅行で東京などに行く計画を変更した岐阜県の中学生らが地元を空から眺めたほか、静岡空港から富士山上空を周遊するプランも好評という。
【時事通信社】 〔写真説明〕遊覧フライト搭乗前に記念撮影する乗客ら=7日午後、神戸空港 〔写真説明〕神戸空港発着の遊覧フライトを楽しむ乗客=7日午後
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