- 2020/11/09 掲載
バークシャー、第3四半期は営業減益 コロナ流行が響く
ただ、保有するアップル<AAPL.O>株などの値上がりで、純利益は300億ドルを超えた。
バークシャー傘下の一部の事業は、春ごろに業績が底打ちしており、アナリストは収入が前年比で3%の落ち込みにとどまったのは良い兆候と分析している。
ただ、新型コロナの流行、ハリケーン、低金利で保険事業の業績は悪化。傘下の航空部品メーカー、プレシジョン・キャストパーツも、数千人の追加人員削減を計画している。
バークシャーは、株価低迷を受けて、第3・四半期に93億ドルに上る自社株買いも実施。1-9月の自社株買いは総額160億ドルに達した。
第3・四半期の営業利益は32%減の54億8000万ドル。クラスA株1株当たり3488ドルだった。前年同期の営業利益は80億7000万ドル。
純利益は82%増の301億ドル。クラスA株1株当たり1万8994ドル。前年同期はそれぞれ165億ドル、1万0119ドルだった。収入は630億ドル。
アップル株などの投資利益は248億ドル。同社の保有株式の46%はアップル株だが、前回の情報開示以降、一部のアップル株を売却した可能性がある。
純利益は、保有株式の評価損益が反映されており、変動が大きい。第2・四半期の純利益は263億ドル、第1・四半期は500億ドル近い純損失を計上していた。
自社株買いにもかかわらず、期末の現金・現金等価物は1457億ドルだった。
同社は新たな投資先も開拓。日本の5大商社に総額60億ドルを投じたほか、ビッグデータの保管・分析サービスを提供する米スノーフレイク<SNOW.N>のIPOにも参加した。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジム・シャナハン氏は「好調な四半期だった。現金の水準は良好だ」として、投資判断を「バイ」としている。
保険部門の利益は58%減の8億0200万ドルだった。
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