- 2020/11/20 掲載
ドル6日続落、追加経済対策巡る協議再開報道で=NY市場
CNBCによると、民主党上院トップのシューマー院内総務は19日、追加の経済対策法案を巡り、共和党上院トップのマコネル院内総務が協議再開に合意したと述べた。
報道を受けて株式は上昇し、ユーロが対ドルで取引時間中の高値に伸長。オーストラリアドルやノルウェークローネなどの高リスク通貨は下げ幅を縮めた。
追加の新型コロナ経済対策を巡っては、市場は現在、民主党候補のバイデン氏が大統領に就任する1月まで可決されないという見方を強めている。
バノックバーン・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ユーロは数時間前に対ドルで底を打ち、テクニカル的には1.1850ドルを超えたところで上値の動きが加速した」と指摘。「比較的薄商いだが、シューマー氏のニュースがさらなる材料になった。市場はなお刺激策に関するニュースに敏感だ」と述べた。
終盤の取引で、ドル指数<=USD>は0.2%安の92.299。
米国の新型コロナ感染による死者は18日に25万人を突破。国内最大のニューヨーク市の公立学校は、感染拡大を理由に対面授業を中止した。
ユーロは対ドル<EUR=EBS>で0.2%高の1.1875ドル。
財政刺激策の計画が不透明なままであることから、米連邦準備理事会(FRB)が12月に追加緩和に踏み切るとの観測も高まっている。
ドル/円<JPY=EBS>は103.81円と小幅な動き。米ファイザー<PFE.N>が新型コロナワクチンの良好な臨床試験(治験)結果を公表して以来、円は約1.4%上昇している。
米労働省がこの日に発表した11月14日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、74万2000件と前週の71万1000件から予想外に増加した。新型コロナウイルスの感染抑制に向けた新たな事業閉鎖によって一時解雇が増え、労働市場の回復を一段と鈍化させている。
英ポンド<GBP=D3>は対ドルで0.2%安の1.3255ドル。英紙タイムズによると、英国と欧州連合(EU)の離脱後交渉期限が迫る中、欧州指導者が欧州委員会に対し、合意できない場合の計画を公表するよう求めると報じた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン<BTC=BTSP>はこの日、1.2%高の1万8004ドルを付けた。
ドル/円 NY終値 103.72/103.75
始値 104.03
高値 104.09
安値 103.74
ユーロ/ドル NY終値 1.1873/1.1877
始値 1.1836
高値 1.1882
安値 1.1819
(表はリフィニティブデータに基づいています)
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