- 2020/11/26 掲載
伊藤忠商事、海洋ごみ由来のゴミ袋を開発
昨今、国内外で海洋ごみ問題に関する動向が注目を浴び、その対策が急がれています。特に、「日本一海洋ごみが多い島」と呼ばれる長崎県対馬市には、年間約2万立米の海洋ごみが漂着していると推定され、毎年数億円の回収費用をかけながらも全量回収には至らず、深刻な社会課題となっています。回収された海洋プラスチックごみは一部油化リサイクルされていますが、多くは埋め立て処分されており、対馬市はSDGs未来都市として海洋プラスチックごみのリサイクル利用推進を目指しています。
伊藤忠商事は海洋ごみ問題を重要な社会問題と捉え海洋ごみをマテリアルリサイクルし、再び製品化する事業に取り組んで参りましたが、この度、対馬市とも連携しながら、そのリサイクルに成功致しました。また、日本サニパックは、日本最大手のゴミ袋メーカーとしての知見と技術を活かし、そのリサイクル海洋プラスチックを一部配合したゴミ袋を世界で初めて(※1)開発致しました。
伊藤忠商事と日本サニパックは、今回開発したゴミ袋を対馬市やその他の地域で海岸のゴミ清掃活動を必要とするエリアに一部無償で提供する計画で、海洋ごみ問題という社会課題を解決するための循環経済型のビジネスモデルを構築してまいります。海洋ごみ問題への啓発も兼ねたこの活動により、対馬市での海洋ごみの発生や処分コストの抑制にもつながるものと考えております。
伊藤忠商事は、ESGを事業推進の重要課題と位置づけております。また今回の製品化で得たリサイクル技術と、国内外における伊藤忠グループのネットワークを掛け合わせることで、リサイクル領域での新たなビジネスモデルを創りあげ、世界の持続可能な発展に向けた循環型社会の実現を推進致します。
※1 伊藤忠商事調べ
※2 すでに海洋環境に流出してしまった海洋ごみをさす。
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